アニメーションの基本③-2~Facial~

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Animation講座の第四回目として、フェイシャルの基本について解説していきます!

フェイシャルの重要性

アニメーションにおいて表情は非常に重要な要素です。

無料リグなどでは表情をつけれなかったり、学生のポートフォリオでも表情がないリグで作成しているものも多数存在しますが、アニメーターにとってボディメカニクスと同じくらいフェイシャルも重要なスキルになります。

悲しい過去の打ち明け話を真顔でしている主人公や、無表情で演説している悪の親玉がいても視聴者の感情は動かないでしょう。

表情で様々な感情をを表現してみよう!

それでは早速フェイシャルの練習として、「喜び」「怒り」「悲しみ」の3つの感情をそれぞれ作成してみましょう!

「喜び」

=Point=

口が大きく開き、笑顔なので口角も上がります。

口だけではなく、頬の筋肉も上部へ動きます。

目も通常よりも開きぎみで、それに伴い眉と目の間隔も広くなり、眉についても山なりになります。

「怒り」

=Point=

喜びとは逆に中央に向かって力が入ってるイメージです。

眉の角度も強く鋭角になり、力が入っているので目との距離も近いです。

目についても目尻が上がりつり目気味になり、こちらも力が入っているので見開くよりも多少細めるイメージです。

口についても強く噤んでいるイメージで通常よりも多少上部に持ち上げるイメージが良いかと思います。(特に唇の中心部分)

「悲しみ」

=Point=

怒りとの違いで、眉には力が入っていますが目についてはそれほど力は入っていないイメージです。

シルエット的には「ハの字」型を意識して、目との距離もあまり離さないように意識してください。

今回は目線も少し調整して、自信なさげに下方向を向くようにしました。表情を作成する際、目線も重要な要素になってきますので、こちらも意識するようにしてください。

口については喜びとは逆に口角を下げ、不安そうな、泣き出しそうなイメージにしました。

3つの表情を作成してもらいましたが、鏡を見るなどして自分で表情を確認しつつ作業をするとよりリアルな表情が作成できると思います。

また、これ以外の様々な表情の作成にもチャレンジしてみてください!

Ex.キャラクターアニメーションとフェイシャル同時に作成してみよう!

表情のみの練習をしてもらいましたが、今度は実践的にキャラクターアニメーションと同時にフェイシャルも作成してもらおうと思います!

お題は「スポーツ観戦中、応援チームが得点を取った」という内容で作成してみましょう。

下記に完成イメージの例を載せておきますが、これ以外にもたくさんのパターンがあるのと思いますので、皆さんの思うように作成してみてください!